遠い日のどこかで。第1章 『予知』
住み慣れた集合体のゴミ出しの時、
その蝉の最期の鳴き声を聞いた。
多分、いや確実に振り絞った声だったのだろう
そしてよく見るとその蝉はひっくり返ったまま
虫が苦手な私は触る事も出来ず、
ここに何の抵抗もなく蝉に触れる可愛い男の子が
居たら、きっと蝉を起こして上げただろうか?
と、思いながら、
「蝉ほど生きる期間の短い人生は無いのに
申し訳ない事をしたな」と、
思えた瞬間だった。
ここ数年、いや数ヶ月、私の生活は可もなく
不可もなくまた良くも悪くもなく、ただ、
満足かと言えば勿論そうではなく、、
(おそらく誰しもが今の生活に満足感を
得られているかどうかは疑問であるが)
ただ今回、目に移った蝉から感じた感傷に
よると、少し目一杯ではないのかもと思えたり
する訳で、ただブログ等のライティングをしな
がら、クリエイションをしていると、自身の、
20年後や20年前のあの頃の私に戻ってみたり
はたまた20年後と言う長いスパンの私を想像
してみたりと、夕暮れ時の雲の谷間から、
見る夕日に思いを馳せる瞬間があったのも事実
で、いきなり空創トリップの世界に入った様
な感じるままに情景を描いて夏から向かう秋
を心に留めて、私の人生を朗読するべく書き記
し、記憶に留めた。
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