Vocalist Kiyomi が描く「夢 with you」

神戸で音楽活動をしています。ボーダレスな音楽性とFM-MOOVでDJも務め新しい音楽ステージを追求中。

遠い日のどこかで。第1章 『予知』

住み慣れた集合体のゴミ出しの時、


その蝉の最期の鳴き声を聞いた。


多分、いや確実に振り絞った声だったのだろう


そしてよく見るとその蝉はひっくり返ったまま


虫が苦手な私は触る事も出来ず、


ここに何の抵抗もなく蝉に触れる可愛い男の子が


居たら、きっと蝉を起こして上げただろうか?


と、思いながら、


「蝉ほど生きる期間の短い人生は無いのに


申し訳ない事をしたな」と、


思えた瞬間だった。


ここ数年、いや数ヶ月、私の生活は可もなく


不可もなくまた良くも悪くもなく、ただ、


満足かと言えば勿論そうではなく、、


(おそらく誰しもが今の生活に満足感を


得られているかどうかは疑問であるが)


ただ今回、目に移った蝉から感じた感傷に


よると、少し目一杯ではないのかもと思えたり


する訳で、ただブログ等のライティングをしな


がら、クリエイションをしていると、自身の、


20年後や20年前のあの頃の私に戻ってみたり


はたまた20年後と言う長いスパンの私を想像


してみたりと、夕暮れ時の雲の谷間から、


見る夕日に思いを馳せる瞬間があったのも事実


で、いきなり空創トリップの世界に入った様


な感じるままに情景を描いて夏から向かう秋


を心に留めて、私の人生を朗読するべく書き記


し、記憶に留めた。